2025年度 鳥羽グループ安全衛生大会を開催しました!
毎年7月1日から7日までを「全国安全週間」と定められており、2025年度のスローガンは、「多様な仲間と 築く安全 未来の職場」です。6月1日から30日までは、準備期間とされており、各職場における巡視やスローガンの掲示など、労働災害防止に関するさまざまな取り組みが進められます。
弊社でも、2025年6月14日(土)、ホテルグランテラス富山にて、「鳥羽グループ安全衛生大会」を実施しました。鳥羽システム㈱、アスカエンジニアリング㈱、㈱鳥羽、アクテック㈱の鳥羽グループ4社より総勢191名が一同に会し、労働安全に関する意識を高め合いました。
それでは、今年の安全衛生大会の様子を少しご紹介します。
【1. 開会の挨拶】
弊社 代表取締役社長 牧田 仁志 より、開会の挨拶を行いました。
ゼロ災職場に向けた取り組み、災害の多い日本の夏本番に向けた熱中症対策など、全社一体となって皆で取り組む事が大切と述べました。
【2.安全表彰】
グループ会社ごとに安全衛生において特に貢献した社員が選出され、弊社からは、ベテランの社員から若手社員までの4名が表彰され賞状と目録が授与されました。
受賞された方々は、様々な施工業者が作業する中で、自ら率先して関連業者との連絡調整を行い着工から現在に至るまで無事故無災害を継続していること、責任者としての豊富な経験と知識をもって後進の指導育成をしていること、お客様との厚い信頼関係を築いていることなどそれぞれに尽力しました。
幾多の困難を経ての表彰、おめでとうございました!また、受賞者と共にそして陰で支えられた皆様もお疲れ様でした。これからも社員の安全意識が向上するよう、このような表彰も継続していきたいと思います。
【3.安全週間について】
鳥羽グループ内作業安全管理室 室長 室田(弊社 専務取締役)より 、無事故無災害への取り組みを推進し、労働災害などによって社員やその家族を苦しめたり、悲しませたりすることは絶対にあってはならないという強い信念のもと率先垂範するようにと話がありました。
今回は、「つまづき」「転倒」を起因とする労働災害を防ぐために、「ロコモティブシンドローム」に着目しました。当日、「ロコモチェック」と題して、会場の全員が、両腕を組んで椅子に座った状態から両脚で立ち上がったり片脚で立ち上がったりして、運動器の障害の危険がないかチェックをしました。片脚で椅子から立ち上がれなかった方は、「ロコモ」に限りなく近づいているということで、中には「えっ!」と焦る社員もいたようです。
労働災害における発生原因の多くを占める転倒は、運動器の低下がもたらす副産物と考えても良いと思います。日頃から、適度な運動、バランスのとれた食事を心掛け、いつまでも健康な身体で過ごせるようにしたいところです。
【4.安全衛生活動発表】
まず、弊社福井支店 技術統括部長 重森より、『2025年安全衛生活動計画』について発表がありました。
安全衛生管理計画書とは、施工会社が策定した安全衛生管理計画について、具体的な方針や実施内容が記載されている書類のことです。現場ごとに作成され、安全衛生管理を徹底するために役立てられています。安全衛生管理の方針が明確になり、現場での意識が高まることで、労災を防止することができます。
労働災害件数の多い建設業において、計画的な安全パトロール、安全衛生教育、5S活動(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)、熱中症対策などの安全活動は、作業員の安全を確保するためにとても重要です。
私たちの会社にとって、「安全」は何よりも優先すべき事項です。安全活動を通じて、健康で安心して働ける会社を目指していこうと力強く話されました。
続いて、弊社富山支店 技術統括部長 岩折より、『安全衛生と熱中症』について発表がありました。
安全はすべての業務遂行上最優先に位置づけ、的確な安全衛生を確保する必要があります。
安全第一・品質第二・生産第三とし、安全を優先して物事を考えると、必然的に品質向上し生産性が向上します。日ごろの慣れや気の緩みを正し、安全意識を啓発する上での安全衛生大会は定期的に開催する必要があります。
また、2025年6月からは、企業には熱中症対策が義務化されています。
熱中症対策に大切なのは、「見つける」、「判断する」、「対処する」ことです。作用員の様子がおかしい...と見つけた場合、医療機関への搬送、救急隊の要請をするなど判断し、救急車が到着するまで作業着を脱がせ水をかけ全身を急速冷却するなど対処することが大切です。熱中症は様々な条件で発症するので、自身の環境をよく確認し、しっかり水分補給をして暑い夏を乗りきりましょうと伝えられました。
最後に、株式会社鳥羽 取締役部長 島田より、『重大事故を回避するポイントとは?』というテーマで発表がありました。
交通事故防止のための対策として、安全運転講習の実施、社内における安全運転に関する教育、安全運転に関する規則やマニュアルの整備、ドライブレコーダーの設置、社用車の点検や整備、アルコールや過労運転の禁止を徹底しています。
交通事故の原因の8割はヒューマンエラーによるものと言われており、その6割は交差点や交差点付近で発生しています。カーブでは死亡事故が発生しやすいです。場所ごとに起こりやすい事故のタイプを意識し、日頃からドライバー自身が安全運転を心掛けることで、重大事故を回避できます。最近は運転支援システムなど便利な仕組みもありますが、過信せずに自分自身が十分に安全運転に気をつけましょうと話されました。
【5.講演】
『気象予報士蓬莱さんと学ぶ~気象災害から身を守るために~』と題して、気象予報士の蓬莱大介さんにご講演していただきました。
蓬莱 大介 さん
気象予報士・防災士
健康気象アドバイザー・熱中症対策アンバサダー
蓬莱さんと言えば、読売テレビ気象キャスターとして有名で、特に『ミヤネ屋』ご出演のイメージが強いのではないでしょうか。天気予報だけではなく、明るくキレのある軽快なトークで番組を盛り上げる蓬莱さんに、多くの方が親しみを感じていると思います。
冒頭から、「関西から富山のお寿司を楽しみにやってまいりました!」と会場の雰囲気を一変させ、早速富山の天気予報について解説が始まりました。富山は既に梅雨入りしており、当日もあいにくの雨模様でしたが、翌週は真夏の暑さに注意が必用とのことでした。6・7・8月の予想気温は、全国的に平年より高くなるようです。今年の梅雨明けは例年より早くなると予報され、夏本番がそこまでやって来ていることを感じました。
また、建設業としても気になる熱中症対策の話題もありました。富山でも35℃を越える猛暑日がひと昔前と比べると随分増えているようです。熱帯夜が続くこともあり、私たちの暮らしには熱中症対策が欠かせません。朝ごはんをしっかり食べることも対策の一つであることを知り、早速心がけようと思いました。
夏によく見る積乱雲についても、詳しく教えていただきました。積乱雲がもたらす雨の量は、なんと小学校の25mプール約10,000杯分!とんでもない量であることが分かりますよね。「1時間に50ミリってどんな雨?」というイメージについても分かりやすく教えていただき、その後の天気ニュースの見方がぐっと変わりました。
注意報や警報についても、改めて重大性を認識しました。「警報」が出たら災害モードに切り替えなければいけません。日頃からの備えも必要で、いざという時に持ち出せる用意ができているかと想像した時に、不十分であることに気づかされた社員も多いかと思います。
講演後には、参加者からの質問にも答えていただき、時間いっぱいまで質問が飛び出しました。中には「気象予報士を目指したきっかけは何ですか?」という質問に対して、「子どもの頃にザリガニなどの生き物の世話をしたり、自然や空の様子をみたりすることが好きであったことを思い出し、気象予報士になろうと決めた」というエピソードが印象的でとても素敵だと感じました。
私たちは、自然豊かな素晴らしい場所に住んでいますが、自然との距離が近い分、自然の脅威にもさらされやすいことを認識しなければいけません。気象災害から身を守るためにどう生きるか、大切なことを多く学ぶことができました。蓬莱さん、大変貴重なご講演を頂き本当にありがとうございました。
【6.閉会の挨拶】
最後に、アスカエンジニアリング株式会社 代表取締役社長 寺林 淳一より、閉会の挨拶を行いました。
今日の気づきを明日の現場へ、さらにグループの連携を深め、安心して働ける職場・安全文化を築き、今年度も無事故無災害を実施していきましょうと締めくくられました。
安全衛生大会の後は、懇親会へと続きます。
グループ会社ごとの新入社員挨拶では少し緊張した様子にほっこりし、久しぶりに会う仲間達とのおしゃべり、そしておいしい料理に時の経つのも忘れて賑やかな宴を楽しみました♪
安全衛生大会の様子はいかがでしたか?
これからも社内、グループ会社、お取引様や関連業者様との連携を大切に無事故無災害の継続を維持できるよう、より一層社業の発展を目指して前進していきたいと思います。